情報教育

さまざまな課題を解決し、社会に貢献できる実践的な情報(ICT)リテラシー

日本女子大学では、幼稚園から大学まで一貫して情報教育に取り組んでいます。情報処理能力(ICTを活用するスキル)はすべての学問領域において基盤となります。日本女子大学では情報を「データサイエンス」「デジタル・シティズンシップ」「プログラミング」の3つのカテゴリーに体系化し、通常の授業・講義において発達段階に応じた適切な学習プログラムを提供しています。また、先端的で最新の知見に触れることができるよう、外部の講師や団体との連携プログラムにも力を入れています。さらに学びをもっと深めたいというニーズには、選択科目や課外プログラムで応えます。実社会で役に立ち、情報を用いて様々な課題を解決できる能力をすべての園児・児童・生徒・学生が身につけられることを目指しています。

一貫教育情報プログラム参加者の目標

教育段階に応じた情報教育のねらいとプログラムの特徴

日本女子大学

情報を駆使して社会課題を解決できる人になる

目標

  • 数理・AI・データサイエンスの能力を駆使して、多様な社会課題を解決できる人材を養成する

参加者の到達目標

  • 数理・AI・データサイエンスを活用して様々な課題を解決できる実践的な能力を身につける
  • 学外コンテスト等への挑戦を通じ、発展的な能力を身につける

3つの領域のプログラム

【データサイエンス】

  • AI、データサイエンス、ICT教育認定プログラム(本学独自)
  • 数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度[リテラシレベル/応用基礎レベル](文科省認定)

【デジタル・シティズンシップ】

  • 必修科目「基礎情報処理」
    • 情報セキュリティ
    • 情報社会の権利
    • 情報社会の生活

【プログラミング】

  • 基礎科目「数物情報科学科科目」(Python、R、C++など)
  • 学外コンテスト等への参加
    • ICPC 国際大学対抗プログラミングコンテスト
    • 女子大学生ICT駆動ソーシャルイノベーションコンソーシアム主催のハッカソン参加

日本女子大学附属高等学校

情報を課題解決に活用する方法を学ぶ

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目標

  • 科学的思考力と問題解決能力を養うことをベースに、データ分析を通じてデータ駆動型社会に対応できる基本的な能力を持ち、デジタル社会に貢献できる人を養成する

参加者の到達目標

  • データサイエンスやプログラミングを切り口に科学的思考力や問題解決能力を身につける
  • 様々な教科でデータサイエンスに触れることにより、多角的にデータ分析能力を身につける
  • ネット社会での市民性向上を目指す

3つの領域のプログラム

【データサイエンス】

  • 教科横断型集中授業
    • 数学:数理統計
    • 理科:実験データの収集・分析・考察
    • 社会:データの可視化・分析・考察
    • 家庭科:栄養をテーマとしたリレーショナルデータベース

【デジタル・シティズンシップ】

  • 講演会
    • ネットリテラシー、知的財産権
    • コンピュータ・ネットワークの仕組み、セキュリティ、情報法制、SNSの問題
  • 自治活動
    • SNSやAI社会の問題、生き方について生徒間で討議

【プログラミング】

  • 情報科の授業
    • プログラミングの基礎
    • CSSを使ったWebページ作成
  • 選択科目
    • オンライン教材を利用したWebページ作成やプログラミングの応用
  • 中高大連携
    • プログラミング入門特別講座

日本女子大学附属中学校

情報(ICT)を学校生活のあらゆる場面で活用する

目標

  • 学校生活のあらゆる場面でICTに触れ、情報と機器の健全で賢い使い手となるための素地を養成する

参加者の到達目標

  • 情報と機器を正しく活用するための基礎的な知識を身につける
  • 情報の活用方法や情報社会への関わり方を継続的に改善・アップデートする姿勢を身につける

3つの領域のプログラム

【データサイエンス】

  • 授業
    • 数学:基本的な理論の学習
    • 理科・社会・技術家庭:豊富な実習でデータ分析・可視化
  • 年間研究・自治活動
    • 課題解決のためのデータ活用

【デジタル・シティズンシップ】

  • 教科と図書室の「情報活動」連携授業
  • リテラシー教育に関するオリジナル教科書
  • 講演会・ワークショップ
  • AIを正しく知る学習

【プログラミング】

  • 情報教育NPO「みんなのコード」との連携協定;共同研究・連携カリキュラムの実践
  • 高汎用性のプログラミング教材の活用
  • より発展的内容の特別講座

日本女子大学附属豊明小学校

情報の正しい扱い方を学ぶ

目標

  • 情報を正しく収集・発信する学びを通じ、社会の中で正しく情報に接することのできる児童を養成する

参加者の到達目標

  • 論理的思考の基礎を習得する
  • 計算の基本操作、データ分析の基本を身につける
  • デジタル・シティズンシップの必要性を理解する

3つの領域のプログラム

【データサイエンス】

  • 表計算ソフトを用いたデータ分析、グラフ化

【デジタル・シティズンシップ】

  • 6つのうち5つの領域の授業
    • メディアバランス
    • デジタル足あととアイデンティティ
    • プライバシーとセキュリティ
    • 対人関係とコミュニケーション
    • ネットいじめ、オンライントラブル

【プログラミング】

  • 多様なプログラミングを段階的に体験
    • アンプラグドプログラミング
    • ビジュアルプログラミング
    • フィジカルプログラミング

日本女子大学附属豊明幼稚園

情報に触れる・興味をもつ

目標

  • 遊びを通じて情報や機器に触れ、情報への適切な接し方を養成する

参加者の到達目標

  • 情報に興味・関心を持ち、私たちの生活や社会の中で広く活用されている感覚を身につける

3つの領域のプログラム

【データサイエンス】

  • 遊びを通じて「数」を認識する感覚を養う

【デジタル・シティズンシップ】

  • 幼稚園段階での適切なメディアバランスを家庭と一緒に考える

【プログラミング】

  • 知育玩具やタブレット端末を通じてプログラミングに触れ、論理的思考の素地を養う

関連リンク